スペインとイングランドが14日に欧州選手権決勝で対戦する。この一戦を前に、スペイン紙マルカが13日、両チームのフィジカル面を比較し、スペインが有利な状態にあることを伝えた。
6連勝で決勝にたどり着いたスペインはここまで、1次リーグ第3節アルバニア戦でスタメン10人を入れ替える大幅なローテーションを敢行し、レギュラー陣の出場時間合計は4593分。対するイングランドは延長戦を2回戦い(※スペインは1回)、レギュラー陣の出場時間合計は5839分と、スペインを1300分近く上回っている。
個人に目を向けると、スペインで全試合フル出場の選手は1人もおらず、全員が500分以下。一方、イングランドはピックフォード、ウォーカー、ストーンズ、ライスの4人が全600分出場と、今大会で最も出場時間の長い選手を4人擁している。さらに、ベリンガム、サカ、ケイン、フォーデンも500分を超えている。
また同紙は、「さらに悪いことにイングランドは休養日が1日少ない」と、スペインが準決勝フランス戦を10日に行ったのに対し、イングランドがオランダ戦を戦ったのは11日と、休養日に関してスペインの方が有利な状況にあることを強調した。
イングランドのサウスゲート監督はこの件に関して、「スペインの休みが1日多いのは気になっている。最近の大会ではそれがファイナリストにとって問題となっていた。そのため我々は選手をしっかりと回復させるためにベストを尽くす必要がある」と不満を明かしていた。(高橋智行通信員)
◆スペインとイングランドのレギュラー陣の出場時間合計
GK:
ウナイ・シモン480分、ピックフォード600分
DF:
カルバハル381分、ウォーカー600分
ル・ノルマン360分、ストーンズ600分
ラポルテ436分、グエイ480分
ククレジャ456分、トリッピアー454分
MF:
ロドリ476分、ライス600分
ファビアン・ルイス453分、メイヌー300分
ダニ・オルモ341分、ベリンガム581分
FW:
ヤマル418分、サカ546分
ニコ・ウィリアムズ406分、フォーデン533分
モラタ386分、ケイン545分