欧州選手権終了後の引退を表明している元レアル・マドリードのドイツ代表MFトニ・クロース(34)が「引退にならないように全力を尽くす」と意気込みを語った。
ドイツは5日に欧州選手権準々決勝でスペインと対戦する。この大一番を2日後に控えた3日、記者会見に出席した。
クロースはまず、先月まで1年間Rマドリードで一緒にプレーしたスペイン代表FWホセルが「金曜日がトニ(クロース)にとって最後の試合になると思う」と自国の勝利を願う発言をしたことについて「それは普通のことだ。彼らは大会に勝ちたいと思っているのだから。僕はそうならないように全力を尽くすつもりだ。彼らも僕たちも勝つためにここにいる。金曜日にどうなるか分かるだろう。ナチョ、カルバハル、ホセルなど、幸い彼らは僕がRマドリードで引退することを望んでいなかった。なぜなら彼らは僕の友人だからね」と笑みを浮かべながら答えた。
スペイン代表のデラフエンテ監督が「スペインよりもいいチームは存在しない」と発言したことについては「僕は常に、監督や選手が自信を持ってそういうことを言うのが好きだ。僕の見方は違うが、彼らが自信を持っているのはいいことだよ。彼らはただ、金曜日にそれを証明する必要がある。僕は五分五分の試合だと見ている。どちらも非常にいいチームだ。わずか点が勝敗を分けるだろう。彼らについて不利なことを言う必要などない。彼らはいいプレーをしている。金曜日にどうなるか見てみよう」と見解を述べた。
またクロースはスペイン戦について「大きなサプライズはないと思う。それは僕たちだけでなく、ここドイツでも誰もが知っていることだ。チームミーティングでは常にディテールが話し合われるが、サプライズはないだろう。僕たち選手は皆、お互いのことをよく分かっている」と言及した。(高橋智行通信員)