＜欧州選手権（ユーロ2024）：スペイン4－1ジョージア＞◇6月30日（日本時間7月1日）◇決勝トーナメント1回戦◇ケルン
スペイン（FIFAランキング8位）が、初出場で16強入りしたジョージア（同74位）に4－1で逆転勝ちし、順当に準々決勝へ駒を進めた。
前半18分に今大会初の失点を喫したが、前半のうちにMFロドリ（28＝マンチェスター・シティー）のゴールで同点に追い付き、後半7分に16歳のFWヤマル（バルセロナ）のアシストからMFファビアン・ルイス（28＝パリ・サンジェルマン）が頭で決めて勝ち越し。同30分に21歳のMFニコ・ウィリアムス（ビルバオ）が追加点を奪い、同38分に途中出場のFWダニ・オルモ（26＝ライプチヒ）がゴールを決めた。
先制したのはジョージアだった。前半18分、自陣左サイドから素早く右に展開。フリーで攻め上がった右サイドバックのDFカカバーゼ（クラコビア）の鋭いクロスにFWクバラツヘリア（ナポリ）が走り込んだ。競り合う直前にスペインのDFル・ノルマン（レアル・ソシエダード）がオウンゴール。思わぬ形で試合は動いた。
序盤から敵陣でボールを保持して攻め立てたスペインだったが、今大会初の失点後も逆襲を受ける場面が多く、22－23年シーズンにセリエAでMVPに輝いた23歳のクバラツヘリアを中心としたジョージアの鋭いカウンターに苦戦した。
だが、前半39分にスペインが意地を見せる。攻勢をさらに強めて押し込み、敵陣ペナルティーエリア（PA）内に6人が侵入。相手が下がった隙に、MFロドリがPA手前から左足でゴール右隅に蹴り込んで同点とした。
後半開始早々、スペインが冷や汗をかく。MFペドリ（バルセロナ）のトラップミスからカウンターを受け、クバラツヘリアがセンターライン手前からGKウナイ・シモン（ビルバオ）が前に出ているのを見て左足で超ロングシュート。ゴールに入るかと思われたが、わずかに左へ外れた。
それでもスペインは動じることなく、後半7分に16歳のFWヤマルの右サイドからの左足クロスにMFファビアン・ルイスが頭で合わせて勝ち越し。同30分にはカウンターから21歳のFWニコ・ウィリアムスが抜け出し、右足で豪快に突き刺してリードを広げた。
後半38分には、精彩を欠いたペドリに代わって途中出場したFWダニ・オルモが巧みなトラップから左足でゴール左隅に見事なコントロールシュート。終わってみれば4人で4得点を奪って快勝した。2大会連続の4強入りを目指し、7月5日（日本時間同6日）の準々決勝で開催国のドイツと対戦する。
