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【神戸】鹿島戦で同点弾の武藤嘉紀「相手を上回ることできた」5・19敵地敗戦の悔しさ晴らす1勝


神戸対鹿島 前半、神戸武藤はゴールを決める(撮影・上山淳一)

<明治安田J1:神戸3-1鹿島>◇第21節◇30日◇ノエスタ

昨季王者のヴィッセル神戸が、武藤&大迫のアベック弾で11戦負けなしの2位鹿島アントラーズを撃破した。

勝ち点1差の4位に詰め寄り、8戦ぶりの複数得点となった。

0-1の前半18分にFW武藤嘉紀(31)の同点弾で流れが生まれた。前半38分にはDFマテウス・トゥーレル(25)が勝ち越し弾で前半に試合をひっくり返した。後半は、FW大迫勇也(34)が後半17分にゴールネットを揺らし、点差を広げた。

5月19日のアウェー鹿島戦(第15節)では、カシマスタジアムで0-1と12年ぶりの黒星を喫した。決勝点は相手の大卒新人選手。攻撃では、昨季MVPのエース大迫が相手DF陣にシュート0本に封じられる苦い敗戦だった。

今節の勝利に、武藤は鹿島との15節を回想した。「前回負けた時は、負けるゲームではなかったですし、一発をとられてしまった」。湧き上がった負の感情だ。「なんというか、イライラが募る不完全燃焼な試合だった」。

快勝の始まりは武藤の同点弾からだった。「チームの勢いが逆転させられるようなゴールをとれたと思いますし、チームで狙った形であったので勢いづいた1点目」。

前例にものともしない。負の感情は昇華させた。「今日は何がなんでも、どんな内容でも勝とうと思っていたし、その準備もしてきたし、それをフルに利用して気持ちの面でも戦術の面でも、相手を上回ることはできた」。

歯切れよく、きっぱりと言い切った武藤。とどまることを知らない王者の風格を漂わせて、スタジアムを後にした。【中島麗】

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