スペイン代表のデラフエンテ監督（63）がドイツの未成年保護法に抵触する可能性にあるFWヤマルについて、「23時に交代させることなど考えていない」と起用し続けることを明言した。
スペインは30日、欧州選手権・決勝トーナメント1回戦でジョージアと対戦する。この試合の前日、デラフエンテ監督が記者会見に出席した。そのもようをスペイン紙マルカが伝えている。
デラフエンテ監督はまず、同大会の予選で2回対戦し、7－1、3－1で勝利したジョージア戦について、「まったく簡単な試合にはならないだろう。準々決勝に進むためには、とても良いパフォーマンスを発揮しなければならない。彼らはポルトガルに勝利した。我々はジョージアが簡単な相手だとは思っていない。大きく成長している。相手をリスペクトし、勝つチャンスを得るためにとてもうまくやる必要がある。我々のスタイルはいいプレーをすることだ。選手たちはそれを求めている。何があっても自分たちのスタイルを変えるつもりはない。このチームには改善すべき点がたくさんある」と油断した様子を見せなかった。
16歳のヤマルを起用する場合、18歳未満のサッカー選手は23時以降就労禁止というドイツの未成年保護法に抵触し、罰金が生じる可能性があることについては、「我々は毎日、ラミンと話をしている。彼は年齢不相応な成熟ぶりを見せているが、まだサッカー選手として、そしてひとりの人間として形成しているところだ。我々は自分たちの仕事をして、彼にプレーさせる。それだけだ。私はドイツの法律は知らないし、我々はラミンを23時に交代させることなど考えていない」とプランを変更するつもりがないことを強調した。（高橋智行通信員）
