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【オリックス】宮城大弥67日ぶり復活星「皆さんの応援のおかげ」地道な治療で万全な状態戻る


オリックス対ソフトバンク 復帰登板を飾った宮城(右)と先制本塁打を放った森は笑顔でポーズ(撮影・和賀正仁)

<オリックス3-1ソフトバンク>◇27日◇京セラドーム大阪

エースが帰還した。オリックス宮城大弥投手(22)が、5回2安打無失点の好投で見事な復活星を挙げた。50日ぶりの1軍戦登板で首位ソフトバンク打線を圧倒。4月21日の同戦以来67日ぶりの勝ち星となる3勝目を手にし、チームの連敗も2でストップさせた。お立ち台では「すごく投げやすかったですし、皆さんの応援のおかげで勝つことができました」と感謝した。

初回からエンジン全開だった。先頭佐藤直を150キロ超えの直球3球で空振り三振に斬るなど、3者凡退スタート。2回と4回にはピンチを背負ったが、一切動じずに得点を許さなかった。当初は3、4イニングの予定だったが、志願の続投で5回のマウンドにも立ち、注文通りの3人斬り。魂を込めた85球を投げ終え、チームに勝機を運んだ。今季首位を独走するソフトバンクには2勝1敗だ。

もどかしい日々を送っていた。5月8日楽天戦(秋田)での登板を最後に「左大胸筋の筋損傷」で離脱。1軍に定着したプロ2年目の21年以降では、初めての長期離脱だった。チームが下位に沈む中で「自分が投げて勝ちたいなっていう試合もありましたし。でも応援するしかなかった。不思議な感覚ではありました」。はやる気持ちを抑えながら、地道な治療に専念。万全な状態で戻ってきた。

オリメン投票2位の左腕が「オリ姫デー」最終日に復活し、勝利の立役者となった。「本当にたくさんの票をいただいてうれしいですし、まだまだ上(山崎)がいるので頑張ります」とニヤリ。6月にして自力Vが消えた一夜明け、堂々の投球でチームに明るい光をともした。【古財稜明】

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