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共栄学園・高橋祐稀主将 昨夏の悔しさを胸に最後の夏へ「1個1個積み重ねて」/東東京


ガッツポーズする共栄学園・高橋主将(撮影・水谷京裕)

夏の悔しさは夏で取り返す。共栄学園(東東京)の高橋祐稀(よしき)主将(3年)は昨夏の東東京大会決勝で、9回表に勝利を引き寄せる適時三塁打を放つなど、同校初の甲子園出場に大きく貢献した。

だが、優勝が決まった直後、マウンド付近にできた歓喜の輪の中に高橋の姿はなかった。9回裏の守備で飛球を捕球しようとした際に、ボールが顔面に直撃。担架で運ばれ、そのままベンチに下がった。「マウンドで喜び合いたかったなっていうのと、閉会式にも出たかったな」と当時の思いを率直に語る。

病院に行くと、右頬の骨折と診断された。加えて、第3打席で内角の真っすぐを打ちにいった際に当たったという、右人さし指の付け根付近の骨折も判明。甲子園でプレーすることはかなわず、チームメートが聖地で躍動する姿は自宅のテレビから応援した。

「あまり甲子園というものにこだわりはなかったんですけど、やっぱり目の前にあったものを逃してしまったという悔しさで、自分の中でこみ上げてきたものがいっぱいあって。診断されて駐車場で車に乗っている時がいちばん辛かったです」と振り返る。

あれから約1年。原田健輔監督(38)が「元々主体性のある、バイタリティーのある子なので」と評するなど、チームを引っ張る主将として再び夏の大会を迎える。目標は甲子園。かと思いきや「先を見ても意味ないので、1個1個積み重ねていけば良いかな」と謙虚な姿勢で臨む。今度こそ試合終了の瞬間までグラウンドに立ち続け、歓喜の夏にする。【水谷京裕】

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