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【西武】武内夏暉が1カ月ぶり登板で8回途中2失点 31年ぶり記録達成は持ち越し


西武対日本ハム 7回表日本ハム2死一、二塁、万波を空振り三振に仕留めガッツポーズする武内(撮影・足立雅史)

<西武2-2日本ハム>◇26日◇大宮

西武ドラフト1位ルーキー武内夏暉投手(22)の31年ぶりの記録達成は、次回登板に持ち越しとなった。

日本ハム戦に先発。初回にいきなり2失点するも、その後は雨による中断から流れを引き寄せると、以降は粘りの投球で得点を許さなかった。同点の8回途中で降板し、勝敗はつかず。新人がデビューから無傷の5連勝をマークすれば、15年高木勇(巨人)以来。左投手では93年杉山(西武=6連勝)以来、31年ぶりの記録だったが、快挙達成はお預けとなった。

武内がマウンド上で何度も口元をぬぐった。梅雨の湿気に包まれる中、立ち上がりは汗が頬を伝った。1回、万波に右翼フェンス直撃の二塁打を浴びるとさらに連打を浴び、あっという間に先制点を許した。山村の失策も絡んで、さらに1点を失った。初の大宮のマウンドでいきなり15分間、我慢の投球を強いられた。2回に味方打線が同点に追いついたが、序盤は安打を許しながら踏ん張った。

ゲリラ豪雨が転機となった。3回の西武の攻撃中、滝のような雨で試合が中断した。雨も弱まり8分後には再開。武内がマウンドに向かうと、再び大粒の水が体を打った。だが、無傷のルーキーはここから投球が“滑り出した”。顔に流れる雨水を袖でぬぐいながら、4回をわずか3分、8球で初の3者凡退に仕留めた。天候が回復した5、6回も難なく3人で片付けた。

勝負を分けるヤマ場では、ぬぐうものはもはやなかった。同点の7回2死一、二塁で、初回に二塁打を浴びた万波と激突。徹底して低めに投げ込みカウント2-2とし、ロジンバッグに手をやり、捕手炭谷のサインにうなずいた。外角低めにワンバウンドするチェンジアップで空振り三振。声を上げた後にグラブをたたいた。初回の2失点のまま同点の8回のマウンドにも上がり、2死二塁としたところで降板。ヤンが田宮を空振り三振に仕留め、黒星はなくなった。

見えない敵にうなされていた。5月30日の中日戦後に新型コロナに感染。涼しい表情で腕を振る左腕が、38度以上の発熱に見舞われた。だが、グラウンドに戻るといつもの冷静ぶりが戻った。約1カ月ぶりのマウンドは梅雨真っ盛りとなったが、「ちょっと暑くなっていますね」とサラリ。この日も豪雨などで湿気をたっぷりまとった空気の中、ルーキーが時に熱く、時にクールにマウンドを守った。31年ぶりの快挙は次回に持ち越された。【黒須亮】

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