<明治安田J1:C大阪1-0鳥栖>◇第20節◇26日◇ヨドコウ
サガン鳥栖は、前半にオウンゴールで献上した1点が遠かった。前節京都サンガ戦に3-0で完勝するなど連敗を3で止めていたが、勢いは続かなかった。これで敵地でのセレッソ大阪戦で4連敗となった。
その中で、MF中原輝(ひかる、27)が後半途中から出場。けがで長期欠場が続き、4月7日浦和レッズ戦以来、今季3試合目の出場となった。右サイドから果敢にクロスを供給したが、ゴールには結びつかなかった。
背番号8は「得点することはチームにとって課題。得点で貢献できればと思っていた。ゴール前を固められた時、クロスの質を高めるのも大切」と反省。
C大阪では22年から1年半プレーした。「古巣戦が復帰になったのは、たまたま。これから、もっとコンディションを上げていきたい」と前向きだ。
親友だったC大阪MF上門知樹(27)とは試合後、ユニホームを交換。同じくC大阪在籍時に仲がよかったDF毎熊晟矢(26)が今夏、C大阪からオランダ1部AZアルクマールへ移籍したことに、中原は「(移籍前に)直接、連絡をもらった。また、オフに会えれば」と笑顔だった。
左利きで攻撃的MFの中原は、C大阪から23年7月に当時J2の東京ヴェルディに期限付き移籍し、J1復帰に大きく貢献。今季から鳥栖に完全移籍していた。
鳥栖はこの試合を終え、通算5勝2分け12敗で順位は17位のままだが、降格圏の18位湘南ベルマーレとは勝ち点1差に詰め寄られた。【横田和幸】