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【楽天】平良竜哉「沖縄にとって、ものすごく大事な日」慰霊の日にも1軍にいられた意味


試合前練習で声を出す楽天平良竜哉(2024年5月15日撮影)

<We love baseball>

最後まで名前は呼ばれなかったが、6月23日に1軍にいる意味は大きかった。沖縄で日本軍による組織的戦闘が終わったとされる「慰霊の日」。故郷から遠く離れた北海道で行われた日本ハム戦の楽天ベンチには、沖縄・うるま出身の平良竜哉内野手(25)がいた。

前日にこう語った。「僕も県外に出て8年ぐらいになるんですけど、沖縄の行事にはいろいろと思い出があります。慰霊の日も、沖縄にとって、ものすごく大事な日なんで。うまく伝えきれないですけど…本当に特別な日って思います」。ひいおばあちゃんから戦争の体験談を聞いて育った。小学生のときは全校生徒でガマ(洞窟)を訪れ、住民らが避難した戦時に思いをはせた。「何カ月も真っ暗な中で住んで。そこに米兵が手りゅう弾を投げた話を聞いたり。今では本当、考えられないですけど」。

高校まで過ごした沖縄を飛び出し、大学、社会人と進んだ。必死にボールを追いかけた年月にも、決して故郷を忘れなかった。「僕は野球を頑張ることによって、家族や友だちが喜んでくれる。野球でしか恩返しできない」。プロへの扉をこじ開けたが、1年目の昨季は1軍出場なし。迎えた2年目。春季キャンプでは外野にも取り組み、今江監督から「野手MVP」と評された。開幕1軍は逃したが、4月中旬に初昇格を果たし、特別な日にも1軍にいることができた。

出番は限られる。代打、代走がメイン。それでもスタメンの思いは忘れず、準備だけは怠らない。試合前、全体練習が終わっても進んでコーチに守備やバントの確認を重ねる。「全部足りないですけど、1日1日の練習で上達しないといけない。1軍の環境でやれているんで、その中で毎日レベルアップしていきたい」と力強く言った。「(出場を)アピールしてこようかな。明日は慰霊の日なんで!」と冗談ぽくも言った。出場はかなわなかったが、思いは故郷へ届いているだろう。【古川真弥】

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