日本ハム金村尚真投手(23)が仲間のために右腕を振る。先発する25日西武戦(ベルーナドーム)へ向けて「水野の分も頑張りたい」と意気込んだ。
同学年の水野達稀内野手(23)は、21日楽天戦で右足首を負傷してチームを離脱した。「水野も本当にめちゃくちゃ悔しいと思う」。5月31日DeNA戦では3号ソロを放った水野が「金村に『たまには打て』と言われていたので、打つことができてよかったです」とコメントし、仲の良さを伺わせていた。
そんなミレニアム世代の絆が、金村にとってはパワーの源の1つだ。「僕も去年ケガ(右肩の張り)して、本当に悔しい思いをした。でも、頑張っている同学年とかを見て練習を頑張れたりできた」。今度は自分がエールを送る番だ。「僕も、そういった存在になれればと思いますし、水野が帰ってくるまで、しっかり1軍で活躍できるように」と決意を新たにした。
今季7度目の先発登板。好投は続けているが、まだ今季の先発白星はない。「いいピッチングをすれば、おのずと勝利が見えてくる」。気持ちがこもった投球で、チームに、そして自分にも勝利をたぐり寄せる。【木下大輔】