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“公立進学校の雄”札幌南がコールド発進 整形外科医を目指す田沢叶羽が投打に活躍/南北海道


札幌南対恵庭南 5回表札幌南1死一、三塁で札幌南の田沢投手は左前適時打を放つ(撮影・中島洋尚)

<高校野球南北海道大会札幌地区予選:札幌南11-0恵庭南>◇23日◇1回戦◇札幌円山

北海道の“公立進学校の雄”札幌南が、1番打者で右腕エースの田沢叶羽(とわ、3年)の投打にわたる活躍で初戦を突破した。投げては7回2安打0封、打っては1番打者として先制適時打を含む5打数2安打2打点を挙げ、チームを7回コールドに導いた。

田沢は昨秋に捕手から投手に転向。この日は、最速137キロの直球にチェンジアップ、カーブを織り交ぜ、相手打線を散発の2安打無失点に抑えきった。7回のマウンドに上がる前に右足のふくらはぎをつったが、そのまま続投し、3人で試合を締めた。「(札幌地区の)開幕カードで緊張しましたが、最後の夏に後悔は残したくなかった」と、笑顔を見せた。

国立大の医学部進学を希望し、将来は整形外科医を目指す。「トミー・ジョン手術や前十字靱帯(じんたい)の手術をして、トップの選手を笑顔にしたい。今は野球のことしか考えていませんけど」と田沢。左でも120キロ前後のボールが投げられ、両手投げ用のグラブを持つ、運動能力も学力も抜群のエースを擁する札幌南が、00年以来の甲子園へ、最高のスタートを切った。【中島洋尚】

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