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<明治安田J1:東京V1-0名古屋>◇22日◇第19節◇味スタ
パリオリンピック(五輪)日本代表候補の東京ヴェルディMF山田楓喜(22)が、1カ月ぶりの公式戦に出場した。
名古屋グランパス戦の後半8分にMF松橋優安に代わって出場した。5月22日のYBCルヴァンカップ広島戦に出場した後、心身の不調をきたしチームから完全に離れて休養。18日のトレーニングからチームに完全合流し、この日を迎えた。
1点リードした展開で、名古屋の猛攻を浴びる時間が長かったため、守備に回る時間が多く、見せ場は作れなかった。そして後半アディショナルタイムにはFW山田剛綺と交代し、ベンチに下がった。
城福浩監督は会見で、山田楓の起用について「試合から離れていたのでゲームに慣れてほしかった。強度の出し方とか体感してほしかった。ただボールが頭に当たって一瞬フラッとしたところもあって、本人と確認取りながらどこまでやらせようかと。脳振とうの後に使うのかとベンチで話し、残り時間が短くなったところで交代させた。それでも久しぶりの試合をやらせられたのは収穫だった」と起用と交代の背景を説明した。
その山田楓は、プレーした感想について「一歩出られたことで進めたかな」と口にした。
ボールが当たった場面については「見えないところからだったので、(当たって)ふらっとして、その時はおかしかったんで。(交代が)1枠あるということだったので大事を取って。明日どうなるか分からないですけど、多分大丈夫です」と説明した。
心身の不調明けでメンタル面が心配されたが、「問題なくやれた。変なしんどさとか、休む前の嫌なしんどさは感じなかった。一歩成長しているなと思います。これくらいできたら、一歩成長ととらえて次に向かえる一歩ではあった。100パーとは言えないけど、全然やれたなと思います」と手応えを口にした。
ピッチに戻ってきた思いを問われると「気負い過ぎず、気持ち良く楽しむ。この試合は気負いすぎずにやることを目標にしてきたので、それはできたかなと思います。シンプルに楽しかったです」。
前半戦が終了したが、すぐに中3日の26日にジュビロ磐田戦が控える。スタートからの出場の可否については「頭の状態がどうか分かりませんけど、それが良かったら、いける自信はあります」。
パリ五輪が1カ月後と迫り、18人の選考メンバーの発表が控える中、アピールに残された時間はあとわずか。自らの体調に注意しながらも、大舞台に向けてペースを上げていく。