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南アルプスのふもとに現れた好打者 身延・望月竜彦にはすでにNPB複数球団が視察/山梨


プロ注目の身延・望月竜彦外野手(撮影・金子真仁)

<高校野球山梨大会組み合わせ抽選会>◇20日◇甲府市・リッチダイヤモンド総合市民会館

第106回全国高校野球選手権山梨大会(7月7日開幕)の組み合わせ抽選会が20日、甲府市内で行われた。甲子園で昨春V、今春8強の山梨学院の牙城を崩すのはどこか。甲府市と静岡市の中間、県最南端出場校の身延も、プロ注目打者の望月竜彦外野手(3年)を軸に旋風を起こせるだけの力を秘めている。

   ◇   ◇   ◇     

霊験あらたかな地に好打者が潜む。身延・望月は「今の段階では行けるか分かんないですけど、少し、プロ野球にちょっと興味があって」と恐縮しながら未来図を口にする。細身の左打者は高校通算本塁打は10本ながら、バットコントロール技術に富む。すでに複数球団が南アルプスの山ふもとまで足を運んでいる。

目標とするDeNA度会のようなコンタクト能力と見送り方。中学時代は8番打者だったというものの、高校で急成長し、実績も重ねている。昨夏、山梨学院戦で2ランを放った。新チームになった昨秋には東海大甲府戦でも二塁打を打った。「自分でも納得した結果になりました」。たまたまの一打ではなかったと胸を張れる力を持つ。

あとはいかに勝てるか。「ほとんどの大会、私学に接戦で、あと1歩で負けてきたので。1球の重みをより突き詰めていきたい」と山里から本気で甲子園を目指す。中山賢人監督(35)の熱心さにひかれ、富山や神奈川など他県から受験した選手も多い。全校生徒171人に対して野球部員は49人。選手層も厚く、総合力の高さは私立勢からも警戒されるほどだ。

抽選の結果、初戦は甲府商と対戦することが決まった。どんな夏になるのか。そして、あと半年ちょっとすれば慣れ親しんだ身延を離れることになる。

「身延で育ててもらったので、何かしら身延に恩返しはしたいと思います」

そう将来を描く。でも、恩返しは今すぐにだってできる。おごそかな街を熱くする。【金子真仁】

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