＜欧州選手権（ユーロ2024）：スペイン3－0クロアチア＞◇15日（日本時間16日）◇1次リーグB組◇第1節◇ベルリン
UEFA欧州選手権（EURO2024）の1次リーグB組で、3大会ぶり最多4度目の優勝を目指すスペインがクロアチアに3－0で快勝し、白星スタートを切った。
主将のゴールがチームに勢いにもたらした。前半29分、FWアルバロ・モラタ（アトレチコ・マドリード）がMFファビアン・ルイス（パリ・サンジェルマン）のスルーパスに抜け出し、冷静に左足で流し込んで先制した。欧州選手権では3大会連続7ゴール目。ポルトガル代表FWロナウドの14点、フランス代表MFプラティニの9点に次いで歴代3位タイに浮上した。
同32分にはMFペドリ（バルセロナ）のパスからファビアン・ルイスが左足を振り抜いて2点目。前半終了間際には、16歳338日で大会最年少出場記録を更新したFWヤマル（バルセロナ）の右からのクロスをDFカルバハル（レアル・マドリード）が右足アウトサイドで合わせてリードを広げた。
クロアチアも主将の38歳MFモドリッチ（レアル・マドリード）を中心に攻め、何度も決定機をつくったものの、GKウナイ・シモン（ビルバオ）の好セーブに阻まれた。
後半7分、ヤマルに最年少ゴール記録更新のチャンス。だが、左足での決定的なシュートはGKリバコビッチ（フェネルバフチェ）が右手でスーパーセーブを見せた。
流れを変えたいクロアチアは後半11分にベテランのMFペリシッチ（ハイドゥク・スプリト）を投入。だが、同20分に次戦以降の戦いを見据えてか、モドリッチが途中交代。スペインも試合中に足を痛めたモラタが同22分に退いた。
同33分、再三の好セーブを見せていたGKシモンが痛恨のミス。自陣ペナルティーエリア内でボールを奪われ、最後はMFロドリ（マンチェスター・シティー）がシュート体勢に入ったFWペトコビッチ（ディナモ・ザグレブ）を倒してPKを献上した。
これをペトコビッチが自ら蹴るが、シモンが横っ跳びでセーブ。そのこぼれ球をペリシッチに拾われ、最後はペトコビッチに押し込まれたが、VARの結果、ペリシッチがキック前にエリア内へ入っていたとしてゴールは取り消しとなった。
ヤマルは最年少ゴール記録の更新を逃したが、最年少アシストを記録。40分過ぎにロドリとともに途中交代した。その後のチームは落ち着いた試合運びで無失点勝利。20日の第2戦でイタリアと対戦する。
