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<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク3-9ヤクルト>◇12日◇みずほペイペイドーム
名刺代わりの一打にやっと笑みがこぼれた。ヤクルトのドラフト4位ルーキー、鈴木叶(きょう、18)が、1軍デビュー戦でプロ初安打&初打点を挙げた。1-1と同点に追いついた4回2死満塁の第2打席。ソフトバンク先発の大津に3球連続ファウルで粘ると、5球目のスライダーをしぶとく左前へ運んだ。打球は左翼・近藤のグラブからこぼれて、勝ち越しの2点適時打となり「なんとか食らいついて強い気持ちで打ちました」と喜んだ。
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▼初出場の高卒ルーキー鈴木が4回に決勝点となる適時打。2リーグ制後、高卒新人が初出場で勝利打点(V打)は、17年10月3日中日戦の細川(DeNA)に次ぎ2人目。細川は初打席が3ランでこれが決勝点だった。なお、高卒に限らずヤクルトの新人が初出場でV打は、95年6月21日広島戦の稲葉以来29年ぶり。
▼鈴木は18歳2カ月。18歳でV打を記録したのは22年8月19日楽天戦の松川(ロッテ=18歳9カ月)以来で、ヤクルトでは06年10月10日広島戦の川端(18歳11カ月)以来。他には51年9月22日名古屋戦で投手の金田が18歳1カ月でマークしており、鈴木は金田に次ぐ球団2位の年少記録。
▼鈴木は捕手で先発。高卒新人のスタメンマスクは22年に70試合起用の松川以来だが、球団では54年阿井以来70年ぶり2人目。阿井は10月14日阪神戦を始め、7試合に捕手で先発した。