莫大(ばくだい)な資金力で、世界中からスタープレーヤーを集めたサウジアラビアリーグに、閑古鳥が鳴いている。リーグ戦の入場者数が、200人、300人、400人と、まるで草サッカーのような集客の記録が続いている。
4月には英国メディア・デーリースターが特集記事を掲載するほど、悲惨な状況。記事には「サウジアラビアリーグが集客に苦しんでいる。アルペイ-アルオクドゥドゥ戦は294人が入った。昨年9月には281人が入った試合もあった」と記している。
サウジアラビアリーグは、同国の投資基金(PIF)が主導して、世界からクリスティアノ・ロナウドらスター選手を集めた。
デーリースターは「アルハゼム-アルリヤド戦にはプレミアリーグで活躍したアンドレ・グレイがプレーした。このジャマイカ代表を見に集まった観客は305人だった。このスター選手はC・ロナウド以来、中東の富豪が決心して獲得した選手なのに、集客にはつながらないようだ」と皮肉っぽく報じた。
以前、サウジアラビア体育部長官は「客が入らないのはまだ初期段階だから。今は土台を作っている段階だ。来シーズンはもっと多くの人が見に来るだろう。ビッグマッチには記録的な入場者数を残していることもある。また我々にリーグは全世界147カ国に中継されている。今後の最高の選手が募る、ビッグなリーグを作っていきたい」と話している。