<春季高校野球青森大会:八戸3-1青森北>◇12日◇八戸市長根公園野球場
八戸が青森北に3-1で勝利した。先発した2年生左腕・工藤天斗(たかと)投手が5安打10奪三振1失点の内容で公式戦初完投。打線も10安打と投打がかみ合った。
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八戸の工藤は、制球を乱しながらも要所でしっかりと締めた。「ヒット以上にランナーが出て、苦しむ場面が多かったが要所要所で自分の力を出せた」。8回までに5度、得点圏に走者を進めたが、無失点投球を貫いた。
完投は1週間前の練習試合が初めて。「結構ヘロヘロだった」と体力がもたず、9回2死から死球と連打で1失点を喫した。それでも「辛抱強く、自分が出せる最大限を出しました」。大崩れせず、最少失点で切り抜けて、勝利をつかんだ。次戦は18日、昨春王者の八戸工大一と対戦する。工藤は「ピッチャーをやるかは分からないですが、ピッチャーでもバッターでもしっかりチームに貢献したい」と意気込んだ。