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【オリックス】紅林弘太郎、劇打の最後に中嶋監督から“愛の頭突き”「本当によく打ってくれた」


オリックス対西武 10回裏オリックス2死二、三塁、サヨナラ打を放った紅林は、ナインからウオーターシャワーで祝福される(撮影・前岡正明)

<オリックス4-3西武>◇24日◇京セラドーム大阪

歓喜の最後には“愛の頭突き”が待っていた。

オリックス紅林弘太郎内野手(22)が、劇的なサヨナラタイムリーを放ち、チームを今季初の3連勝&貯金2に導いた。3-3の同点の延長10回、2死二、三塁から西武本田の低めチェンジアップを引っ張り、打球は左翼線を痛快に突破した。

「すごく集中していた。自分が決めるんだという気持ちより、やることをやるんだという気持ちでした」

ヒーローは一塁を回ってヘルメットを真上に放り投げ、チームメートからはスポーツドリンクのペットボトルを背中に突っ込まれた。そのまま中嶋監督の待つベンチ前へ。「今日は何されるんだろうと思って行ったら『来い』と言われて…」。帽子を逆向きに被って待ち受けていた中嶋監督から頭を両手でガッチリとつかまれ、愛のこもった強烈な頭突きを食らった。「うれしかったですね」と会心の笑顔をみせた。

自身通算4度目で、11日楽天戦以来、チーム今季2度目のサヨナラ打をまたしても背番号24が決めた。昨季までのキックやヘッドロックなどに加え、前回はハイタッチとグータッチを2度スルーした愛弟子の殊勲打に指揮官は「本当によく打ってくれた。ああいう場面で、ちょっと期待できるようにはなってきていますけど」と目を細め、頭突きに関しては「何もしてないですよ」とかわした。

丸刈り効果は抜群だ。13日の日本ハム戦で3失策を犯し、翌14日には頭を丸めて試合に臨んだ。そこからチームは6勝2敗1分け。自身の打撃も右肩上がりで「髪の毛がなくなってすごいボールが見えやすい…それは冗談なんですけど、いい感じで気持ちの切り替えができ始めている。もっともっとチームの勝利に貢献できるようにやっていきたい」と目をギラつかせた。9回に3点差を追いつかれ暗雲が漂ったゲームを、若きヒーローのひと振りでモノにした。パ3連覇の王者が、いよいよ本領発揮だ。【古財稜明】

▽オリックス・マチャド(来日初勝利)「日本での初勝利だったのでうれしかった。(ウイニングボールは)今のところ自分でキープしておいて家族に見せたい」

▽オリックス森(7試合ぶりタイムリー)「一日一善を目指しているのでよかったです。いい軌道でスイングできてヒットになった。継続して、コツコツ頑張ることが大事だと思います」

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