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【町田】「ヘンリーの1ミリ」望月の決勝アシストに黒田監督「意図したものがすべてかみあった」


東京対町田 前半、ゴールを決めた町田オ・セフン(右)は、アシストの望月(中央)らと喜ぶ。左はナ・サンホ(撮影・野上伸悟)

<明治安田J1:東京1-2町田>◇21日◇第9節第2日◇味スタ

J1昇格1年目のFC町田ゼルビアがアウェーでFC東京を2-1と下し、首位に返り咲いた。

リーグ戦初先発の国士舘大卒ルーキー、DF望月ヘンリー海輝(22)が決勝点をアシストした。前半25分に快足を飛ばしゴールライン上からクロスを送り、FWオ・セフンの得点につなげた。U-23日本代表FW藤尾翔太、MF平河悠がパリ五輪予選を兼ねたアジアカップ参加で不在の中、新戦力の台頭がチームの勢いを加速させる。

     ◇     ◇     ◇

規格外のスーパープレーが飛び出した。

前半25分、右サイド前方のスペースへロングフィードが入る。身長192センチの望月は自慢の長いストライドを生かし、自陣から駆け抜けた。ゴールラインを割る寸前、滑り込みながら右足でゴール前へ折り返し。オ・セフンが頭でゴールに押し込んだ。

VARが介入するギリギリのプレーだったが、町田に得点が認められた。22年W杯カタール大会のスペイン戦で勝ち越し点を演出した「三笘の1ミリ」を思い起こさせるビッグプレー。「ヘンリーの1ミリ」と呼ぶにふさわしいビッグプレーで、先発に抜てきした黒田監督の期待に応えた。

4日前のルヴァン杯・北九州戦(2-1)でプロ初先発を果たしたばかり。東京の速さ、高さに対抗するため起用された。

常に厳しい指揮官も「(望月は)自分の前に道が空いた時には恐ろしいスピードを出す。走りだすタイミングも良かったし、ロングフィード、ゴール前へのオ・セフンの動きと、意図しているものがかみあったゴールだった」とたたえた。

ナイジェリア人の父と日本人の母のもと栃木県に生まれた。「1920ミリ」というサイズを最大限に活用した身体能力が武器だ。

望月は「自分のストロングを出せたし、目に見える結果が出たので自信になります」。ただし自己採点は「赤点より10点くらい上。総合的に見たらまだ足りない」と謙虚だ。優しい性格ゆえにプロとは何かを勉強中とあって「昌子選手とか上のレベルで活躍した人は、いい意味でオラオラ感がある。僕にはないので見習いたい」と笑った。

セレッソ大阪が敗れたことで、再び首位に返り咲き。チームは黒田監督が就任した昨季以降、連敗が一度もない。昇格1年目ながら、タフでしたたかな戦いぶりで32年目のJリーグに旋風を巻き起こしている。「チャレンジャー」町田の勢いは止まらない。【佐藤隆志】

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