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3季ぶり好機、生かせるか=竹内択「光見えてきた」―スキージャンプ


 ノルディックスキー・ジャンプ男子で2014年ソチ五輪団体銅メダリストの竹内択(35)=チームtaku=が、27日にオーストリアで行われるワールドカップ(W杯)予選に出場する。遠征メンバー入りは3季ぶり。「W杯を回ることを目標にずっとやってきた。うれしい」。このたび応じたインタビューで喜びを語った。  22日までのW杯札幌大会では小林陵侑(土屋ホーム)が今季初勝利を含む2勝を挙げるなど完全復調したが、他の日本勢は低調。今回の遠征は小林潤志郎(雪印メグミルク)が調整を優先して外れ、竹内が繰り上がりで選出された。  竹内も本調子ではなく、札幌大会ではW杯得点が与えられる30位までに入れなかった。それでも、「ずっと暗闇の中にいた感じだったけど、光が見えてきた。選ばれた以上はチャンスなので、ポイントを確実に取りたい」と意欲は十分だ。  前シーズンの実績などを考慮する全日本スキー連盟の規定により、竹内のW杯遠征は大会期間中のホテル代を除いて移動費などのほぼ全額が自己負担。2月には米国の大会もあるため、「考えたくないけど何百万円かはかかる」という。19年に北野建設を退社してプロ活動を始め、自ら立ち上げたチームで必死にスポンサーを集めてきたが、活動費はぎりぎりに近い状態のようだ。  「ジャンプのエンターテインメント化」を掲げ、最近は地元長野で大会を主催するなど、普及面でも貢献してきた。「子どもたちが喜ぶ姿を見て、想像しなかった喜びを感じられた」と竹内。東京や沖縄でも大会を開くことを目標に、引き続き支援者を募りながら競技面にも全力を注ぐ。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕ノルディックスキー・ジャンプ男子のワールドカップ遠征メンバーに選ばれた竹内択=21日、札幌市大倉山ジャンプ競技場
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