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献身報われたメッシ=夢かなえる最後の舞台へ―W杯サッカー・アルゼンチン


 頂上決戦に到達したアルゼンチンのメッシは、改めて今回が最後のW杯になると覚悟を口にした。「私のW杯の旅を決勝で終えられることは、とてもうれしい。次回大会まで多くの年数がある。できるとは思わない」。2大会ぶりに立つ決勝は、夢をかなえるためのラストチャンスとなる。  準決勝は献身的に駆け回り、勝利の立役者となった。クロアチアはボール保持率が高く、この日もアルゼンチンを16%も上回る52%。ただ、カウンターに勝機があるとみていた。「こっちがボールを持った時がチャンス。彼らは多くのスペースを残していく」  前半30分すぎ、チームは相手が全体的に押し上がった隙を逃さなかった。DFラインから2本の縦パスをつなぎ、アルバレスとGKとの1対1をつくってPKを得た。メッシが3試合連続ゴールで先制点。今大会5点目で、自身の1大会最多記録を更新した。  5分後の2点目もカウンターから。自陣で倒れながらも足を伸ばし、アルバレスにボールを託して生まれた。後半24分は疲労がたまった体で力を振り絞り、右サイドのライン際を持ち上がって駄目押し点をアシスト。35歳の主将は6戦連続フル出場を果たすと、両膝に手をついて笑った。  8年前、ドイツに延長の末に屈した決勝のピッチに再び立つ。「今度こそ優勝できるように、今まで通りベストを尽くす」。自身のW杯最終章を、最高の形で締めくくりたい。 (ルサイル時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕準決勝のクロアチア戦に勝利し、膝に手をつき笑顔を見せるアルゼンチンのメッシ=13日、ルサイル(AFP時事) 〔写真説明〕準決勝のクロアチア戦で、相手選手と競り合うアルゼンチンのメッシ(左)=13日、ルサイル(EPA時事)
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