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田中、借り返す決勝点=幼なじみともぎ取る―W杯サッカー・日本


 長い時間だった。後半6分、日本の決勝点となった田中のゴールはVARの検証を経て認められた。三笘からの折り返しを押し込み、「ゴールじゃなくても落胆はなかった」。落ち着いた表情で確認を待つ。結果が分かり、仲間と抱き合って喜んだ。  右膝を痛めた影響でベンチスタートとなった遠藤の代役としてボランチを担った。アジア最終予選の途中から採用した4―3―3で主軸に定着したが、以前の基本布陣4―5―1に戻した9月のドイツ遠征から控えに。それでも腐らず、大舞台で結果に結び付けた。  前半は簡単にボールを失う場面も散見されたが、後半は見違えたように球際で執念を発揮。スペインとは昨夏の東京五輪でも当たり、延長戦の末に敗れた。「借りは少しは返せた。悔しさを晴らすことができた」。メダル争いで苦杯をなめた相手にやり返し、マンオブザマッチにも選ばれた。  三笘が最後まで諦めずにボールを追い、ゴールラインぎりぎりからお膳立てしてくれた。三笘とは小学校時代からの幼なじみで、さぎぬまSC(川崎市)で共にプレーした間柄。「すごくうれしかった」と田中。J1川崎でも同僚だった2人でもぎ取り、喜びもひとしおだった。 (ドーハ時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕後半、勝ち越しゴールを決める田中(手前)=1日、ドーハ(AFP時事) 〔写真説明〕後半、勝ち越しを喜ぶ(左から)三笘、田中、前田、鎌田=1日、ドーハ 〔写真説明〕後半、ゴール前にボールを上げる三笘(左端)=1日、ドーハ(EPA時事)
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