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18歳川村、五輪へ再始動=5位北京から再起期す―スキー・モーグル


 フリースタイルスキー女子モーグルの川村あんり(東京・日体大桜華高)が、12月3日の今季ワールドカップ(W杯)開幕を前に欧州へ渡った。5位に終わった2月の北京五輪からの再起を期す18歳は「すごい量の練習を重ねてきた。どこまで変わった滑りができるか楽しみ」。今季はW杯種目別優勝と、来年2月開幕の世界選手権(ジョージア)で金メダルを狙う。  北京五輪では最後にエアの着地が乱れ、表彰台を逃して涙を流した。「次の五輪でメダルを絶対に取りたいという気持ちも強くなったし、自分ができるベストを考えて練習できるようになった」。昨季のW杯は初優勝を含む3勝を挙げて種目別2位に躍進したが、五輪の悔しさは消えない。  オフには北米とオーストラリアで約4カ月間、技を磨いた。得意のターンはさまざまな技術を取り入れ、「スキーの操作性が上がった」。重心をやや前に置く滑りに手応えを感じている。  エアでは、コークスクリュー720(軸をずらした2回転)にスキー板をつかむ動作を加えようと挑戦。難度は上がるが、「試合に持っていける」と自信を深めた。さらに米国のメンタルトレーナーから教わった心理学を踏まえ、不安を打ち消す呼吸法を実践する考えだ。  来春の高校卒業後は進学せず、競技に専念する意向。「今の自分の成長率を見ても、どこまで行けるか未知な部分がある。自分に賭けるという、わくわくした気持ちが大きい」。2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪でのメダル獲得に向け、飛躍のシーズンにしたい。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕取材に応じたフリースタイルスキー女子モーグルの川村あんり=9日、羽田空港 〔写真説明〕北京冬季五輪のフリースタイルスキー女子モーグル決勝、3回目の川村あんり=2月6日、中国・張家口
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