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「ドーハの歓喜願う」=ハンス・オフト氏に聞く―W杯サッカー1カ月前


 サッカー元日本代表監督で、現在は監督業から退き、スペインに在住するハンス・オフト氏(75)が時事通信社の単独インタビューに応じた。A代表を率いる森保一監督を見いだし、共に「ドーハの悲劇」を経験。W杯カタール大会に臨む教え子や日本サッカーについて語った。  ―森保氏の現役時代の印象は。  彼がマツダに入団してきた頃は体ができておらず、ペンのような細さだった。それでも的確なポジションを取り、試合展開を読む力に長けていた。  ―1992年、森保氏を日本代表に初選出。  マツダ入団時から5年後のことで彼は成長していた。チームのために尽くすことができる彼のような選手が必要だった。  ―教え子がA代表を率いるまでになった。  森保のチームはいい成長曲線を描いている。自分自身にプレッシャーをかけ過ぎず、常に冷静な思考を保ってほしい。  ◇悲劇が進歩の契機  ―「ドーハの悲劇」を振り返って。  アジア・カップなどを制し、チームは急成長した。だが、それまでだった。チームにそれ以上の伸びしろはなく、当時はあのレベルが限界だった。  ―厳しい結果が日本代表に何をもたらしたか。  周りは悲劇と言うが、私は一つのステップだったと思う。日本サッカーが再び進歩するきっかけになったからだ。あの出来事があったからこそ、再び前に進み始めた。  ―その後の日本の成長はどう見ているか。  Jリーグは有力な外国人選手を招き、全体の底上げにつながった。ただ、最近は若い選手が早く海外に行き過ぎる。まだ準備ができていないと感じることが多い。  ◇コスタリカ戦は必勝  ―強豪と当たるW杯1次リーグ突破に向けて。  ドイツ、スペインもいるが、コスタリカには必ず勝つこと。そこに焦点を当て、少なくとも3試合で勝ち点4が取れるように選手起用を考えるべきだ。  ―日本への期待は。  とても難しいグループに入ったので、あまり大きな重圧はかけたくない。ただ、日本はロシアW杯でもいい仕事を見せた。成長はしている。  ―「悲劇」を味わった地で迎える大会になる。  30年近くたち、森保が再びドーハに戻ることになるとは。不思議な偶然もあるものだ。森保が言うように「ドーハの歓喜」に変えることを強く願っている。  ▽ハンス・オフト氏の略歴  ハンス・オフト氏 現役時代はFW。引退後の1982年に初来日。マツダ(現広島)監督を経て92年に外国人初の日本代表監督に就任し、アジア杯初優勝。W杯米国大会アジア最終予選で「ドーハの悲劇」を味わう。磐田などを率いてJ1通算100勝。13年に日本サッカー殿堂入り。オランダ出身。75歳。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕オンラインでインタビューに答えるサッカー元日本代表監督のオフト氏=11日 〔写真説明〕W杯米国大会アジア最終予選、「ドーハの悲劇」となったイラクとの最終戦に臨む日本の先発メンバー。(後列右から)三浦知、中山、長谷川、吉田、勝矢、松永、(前列右から)ラモス、柱谷、井原、森保、堀池=1993年10月28日、カタール・ドーハ 〔写真説明〕W杯米国アジア最終予選最終戦、終了直前にイラクのオムラム(右端)に同点ゴールを決められ、日本はW杯出場の夢を絶たれた=1993年10月28日、カタール・ドーハ
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