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ヤクルト連覇か、オリックス雪辱か=プロ野球・再戦の日本シリーズ(上)


 プロ野球の日本シリーズは22日に神宮球場で開幕する。ともに2年連続でリーグを制したヤクルトとオリックスが昨年に続いてぶつかる。連覇を目指すヤクルトと、雪辱を期すオリックスの再戦を、昨年を踏まえながら、投打の両面で探る。  ◇迫力増したヤクルト打線=オリックスはつないで活路  ヤクルト打線は長打力が増し、得点力で勝る。昨年の日本シリーズで2本のアーチを架けた4番村上は、より脅威の存在となった。今季は日本選手最多となるシーズン56本塁打をマークして三冠王にも輝いた。シーズン最終盤には13試合本塁打が出なかったが、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで2ランを放ち、復調気配はある。  山田や塩見の打力も健在。2試合連続アーチでCSの最優秀選手(MVP)に選ばれたオスナ、昨年の日本シリーズ2本塁打のサンタナも居並び、大量点も望める。  オリックスは吉田正が今季4番に定着した。打率3割3分5厘、21本塁打の好成績で連覇に貢献。CSでも2本塁打、3打点とけん引し、MVPとなった。昨季4番の杉本はシーズン中は低迷したものの、CS第2戦で決勝2ランを放つなど、短期決戦での強さを発揮している。  中嶋監督は「今年は長打がなくなった。それをどう補うかという時に、補うだけのつなぐ野球ができるようになってきた」と自信を見せる。1点を着実にもぎ取る攻撃で、破壊力のあるヤクルトに対抗する。  ヤクルトの長岡、オリックスでは中川圭の台頭が、昨年とは違った彩りを添える。遊撃手の長岡は走攻守に安定感のあるプレーで、中軸を任される中川圭は勝負強い打撃での貢献が求められる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕CSの阪神戦で逆転2ランを放つヤクルトの村上=13日、神宮球場 〔写真説明〕CSのソフトバンク戦で先制2ランを放つオリックスの吉田正=15日、京セラドーム
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