栗山監督「できる準備全てやる」＝佐々木朗の先発明言―野球日本代表

　野球日本代表「侍ジャパン」は、１１月にオーストラリア代表などと強化試合を行う。昨年１２月に就任した栗山英樹監督（６１）が１６日までにインタビューに応じ、初陣へ向けて「気持ちが高ぶるというより、できる準備を全てしたい思い」と語った。 　かねて「現在は選手が入れ替わる過渡期」と表現する。今回は国内組のみを選び、初招集は１５人。「まず大前提として勝ち切る。競争している選手もいるが、テストより確認する作業」と話す。 　来年３月に迫るワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）には球数制限がある。先発が普段より早めの降板になる可能性があるため、「先発投手のリリーフ適性を見たい。第２先発は重要」。限られた人数で臨む短期決戦。「けがもある。兼ね合いの幅を広げたい」との狙いで、野手には複数のポジションや役回りを求める。 　球界を席巻した２人も選んだ。完全試合を遂げた佐々木朗（ロッテ）を「日本の超トップレベルの投手」と評価。４試合のいずれかで先発を任せる意向だ。主将選びに迷う中、史上最年少三冠王の村上（ヤクルト）にも期待し「野球への姿勢がいい。リーダーに年齢は関係ない」と話した。 　ＷＢＣでは大谷（エンゼルス）ら米大リーグ勢の参加を見込む。「日の丸を背負う魂を見せ、自分の力も発揮する姿を見たい。選ばざるを得ないと思わせてほしい」。３大会ぶり世界一へ、まず土台固めに腕を振るう。 　 　◇栗山監督の略歴 　栗山　英樹（くりやま・ひでき）東京学芸大からドラフト外で８４年にヤクルト入り。両打ちの外野手として実働７年で４９４試合に出場。８９年にゴールデングラブ賞。引退後は解説者を務め、１２年に日本ハム監督に就任。１年目でリーグ優勝、１６年にはリーグ制覇と日本一に導き、２１年限りで退任。同年１２月に日本代表監督に就任した。６１歳。東京都出身。　 　 　◇野球日本代表の強化試合 １１月５日　日本ハム　東京ド 　　　６日　巨　　人　　〃　 　　　９日　豪　　州　札幌ド 　　１０日　　〃　　　　〃　 （豪州はオーストラリア）（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督＝１４日、東京都港区 〔写真説明〕インタビューに答える野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督＝１４日、東京都港区