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日体大の矢沢、プロでも二刀流?=投打に走守も高評価―プロ野球・ドラフトを待つ逸材(2)


 今年のドラフトで大学生の目玉候補の一人は、二刀流で鳴らす日体大の矢沢宏太。「投手、野手、どちらも『また矢沢を見に来たい』と思ってもらえるような、魅力のある選手になりたい」との理想像がある。  8月に行われた大学・社会人選抜とU23(23歳以下)NPB(日本野球機構)選抜のプロアマ記念試合。投げては1回1失点ながら、左腕からの150キロを超える速球と切れのあるスライダーを軸に2奪三振。打席では巧みなバットコントロールで適時打を放った。  走塁でも50メートル5秒8の快足を飛ばし、降板後は左翼守備に就いた。「僕も何とか食らい付くことができるんだぞと、証明できるように頑張った」。同世代のプロを相手に躍動した。  日本ハムは、二刀流を続けさせる方針で1位指名を明言。稲葉篤紀ゼネラルマネジャーは「守れるし足も速い。二刀流も三刀流もできる」と期待感を示した。大谷翔平(現エンゼルス)を育てた実績も強みになるだろう。  他球団のスカウトからは「うちは打者で見ている。安打製造機になるのでは」との声が聞かれるように、投手以上に野手として評価する向きが強い。セ・リーグでは指名打者制がないなどの理由から、二刀流で大成させるには「一から仕組みをつくらないといけない」と、難しさを指摘する意見も。交渉権を得た球団の意図にも注目が集まる。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕プロアマ記念試合のU23NPB選抜―大学・社会人選抜で、力投する日体大の矢沢宏太=8月1日、神宮球場 〔写真説明〕プロアマ記念試合のU23NPB選抜―大学・社会人選抜で、8回に2点適時打を放つ日体大の矢沢宏太=8月1日、神宮球場
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