主砲とエースが仕事＝逆転Ｖ狙うオリックス―プロ野球

　逆転優勝を狙うオリックスは、投打の軸がしっかりと働き、首位ソフトバンクに食らい付いた。 　１５安打で９得点を挙げた打線の立役者は、一人で６打点をマークした吉田正だ。圧巻だったのは五回の右中間への２ラン。体勢を崩されながらもうまくバットを合わせ、右手一本でスタンドまで運んだ。 　二回以降は好機を築きながら、なかなか追加点を挙げられなかったところでの一打。「１点でも多く点を取っていかないと、終盤何が起こるか分からない。緊迫したゲームでは１点ずつと思っている」。貴重な一発で流れを一気に引き寄せた。 　エース山本も存分に持ち味を発揮した。追い込まれる前に積極的に振ってくる相手を手玉に取り、８６球で七回まで投げて無失点。負担も少なく次回登板を迎えられ、「結果以上に良かったところがたくさんあった」と余裕を漂わせた。 　首位ソフトバンクとのゲーム差はなく、残りは３試合。中嶋監督は「あと三つ、悔いの残らないようにやるだけ。やれると思っている」。人事を尽くして天命を待つ覚悟だ。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕５回、２ランを放つオリックスの吉田正＝２４日、楽天生命パーク 〔写真説明〕１５勝目を挙げたオリックスの山本＝２４日、楽天生命パーク