楽天、すぐさま一気の逆転＝打線が執念、一挙７点―プロ野球

　一回にいきなり４点を奪われた楽天。勢いのあるソフトバンクに連敗を喫し、この日も劣勢を強いられたが、その裏に一気の逆転劇を見せ、すぐさま嫌な雰囲気を振り払った。 　板東の乱調にもつけ込み、打線がつながった。２四死球と安打で無死満塁とし、島内、銀次の連続適時打で１点差に。１死後の連続四球で追い付き、なお満塁で炭谷に回った。 　１ボール２ストライクからの直球を捉え、右翼手の前にしぶとく落とした。「何でもいいから勝ち越したい」との執念が乗り移ったような一打。前日に「代打の代打」で同点左前打を放った勝負強さを再び発揮し、「神様が落としてくれたと思う」と笑った。西川も２点左前打で続き、一挙７点を奪った。 　猛攻の後、二回からは７投手のリレーで１失点に抑えた。炭谷は捕手として全員をリードし、「相手に隙を与えないように、と考えていた」。守備での貢献も大きかった。 　優勝争いは混戦で、４位ながら首位ソフトバンクとは２．５ゲーム差。石井監督は「みんなでひと踏ん張りしてシーズンを乗り切りたい」。頂点をにらみ、気合を入れ直した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕１回、勝ち越し適時打を放つ楽天の炭谷＝２５日、楽天生命パーク 〔写真説明〕ソフトバンクに勝利し、喜ぶ楽天ナイン＝２５日、楽天生命パーク