広島打線、巨人を３タテ＝堂林が代打逆転満塁アーチ―プロ野球

　勢いに乗る広島打線は、序盤に許した４点のリードなど物ともしない。チーム３試合連続となる満塁本塁打で流れを変え、巨人３連戦３連勝につなげた。 　野村が三回までに２本の２ランを浴び、打線も無安打だったが、四回に先頭秋山が二塁打で反撃の口火を切った。１死後に坂倉が中堅フェンス最上部直撃の適時二塁打。さらに３連続四球で１点をもらい、野村の代打で堂林が打席に入った。 　１ボール２ストライクから、甘く来た球を鋭い当たりでスタンドへ運び、「みんなでつないでくれたチャンスだったので打ててよかった」。逆転のグランドスラムで、勝利へのムードを一気に加速させた。 　途中出場が多い堂林は「少ないチャンスで自分の役割を理解しながらやっていきたい」と心得ている。秋山の加入で外野の定位置争いが激しくなっただけに、自身にとっても大きな一発だった。 　七回に代打の中村健がソロ、八回には磯村が２ランを放ち、３試合で計８本塁打を浴びせた。佐々岡監督は「うちらしくない感じではあるけど、一発一発が効果的な本塁打だった」。誰を起用するか、うれしい悩みが出てきそうだ。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕４回、逆転の満塁本塁打を放ちベンチで迎えられる広島の堂林（中央）＝１７日、東京ドーム 〔写真説明〕巨人に勝利し喜ぶ広島ナイン＝１７日、東京ドーム