長野、古巣に強烈な２発＝満塁アーチ含む５打点―プロ野球・広島

　広島の長野が古巣巨人に強烈な２発を見舞った。先制の１号ソロに続き、８年ぶりの満塁アーチを架けて計５打点。大勝を呼び込んだベテランは「あまり感触は覚えていない。フェンスを越えてくれてよかった」と控えめに喜んだ。 　まずは二回２死。２球で追い込まれながら速球を１球見送り、４球目のチェンジアップに崩されることなく、スムーズなスイングで左翼席へ運んだ。三回は５連打で３点を加えた後の無死満塁で打席へ。今度は浮いた速球を捉え、バックスクリーンへ放り込んだ。「狙い球をしっかり絞れている」と手応えを口にする。 　広島に来て４年目。チーム最年長の３７歳は開幕から代打起用がほとんどで状態が上がらなかった。６月２８日にファーム落ちし、２軍戦で２３打数１４安打と打ちまくった。「若い選手と一緒に泥んこになりながら、どんどん走って、振って、帰ってきた」。今月１２日の１軍復帰後も好調を維持する。 　チームは２位に浮上し、４カードぶりの勝ち越しも決めた。長野は「すごく盛り上がっている」と言い、雰囲気の良さを強調する。ヤクルトに独走を許しても、気合を込めた戦いを続けている。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕２回、先制ソロ本塁打を放つ広島の長野＝１６日、東京ドーム 〔写真説明〕３回、広島の長野（中央）が満塁本塁打を放ち、先発森下（左端）らに祝福される＝１６日、東京ドーム