手がつけられない村上＝今季４本目の満塁弾―プロ野球・ヤクルト

　これが首位を快走するチームの勢いだ。ヤクルトは、一回に４番村上が先制の２２号満塁弾を放った。 　無死で迎えた絶好機。岡野の決め球のフォークを拾うように打った。最後は右手だけのスイングとなったが、打球はあっという間に右翼席に飛び込んだ。１シーズンでは歴代２位タイとなる今季４本目のグランドスラム。「追い込まれていたので外野フライでも、という気持ちだった。入ってくれてよかった」 　交流戦では打率３割５分１厘、６本塁打、１３打点と大暴れし、最優秀選手賞に輝いた。１７日のリーグ戦再開後、これで本塁打は３本目。この日の試合前の時点で月間打率は４割超と、手がつけられない状態になってきた。それでも「いつも言うが、続けることが大事」と慢心はない。 　前夜は全力疾走で内野安打を二つもぎ取り、連敗阻止に貢献した。「やるべきことを一つずつやり、目の前の一球や一試合を積み重ねていければ」。リーグ連覇へ着々と歩みを進めるチームの中心で主砲がどっしりと構えている。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕１回、先制の満塁本塁打を放つヤクルトの村上＝２３日、バンテリンドーム