鮮やかに佐々木朗を攻略＝巨人、揺さぶって一発も―プロ野球

　巨人は鮮やかにロッテの佐々木朗を攻略した。今季初めて本塁打を浴びせて最多５失点、初黒星もつけた。原監督は「球の速い素晴らしい投手という認識は、選手個々が持っていた。最善を尽くしてくれた」と満足げだった。 　一回から好機を築いて勢いづき、二回無死三塁から増田陸が１６１キロの直球を捉えて先制の右中間二塁打を放った。三回１死一塁ではウォーカーが二盗で揺さぶり、岡本和が２ボールから甘く入ってきたフォークを右中間席へ運んだ。 　しっかり準備もしていた。増田陸は試合前の打撃練習で１メートルほど投手寄りに立ち、バットも短く持って速球対策。五回には吉川が隙を突いて二盗、三盗を決め、動揺を誘った直後に追加点を奪った。直球で一度も空振りを奪えなかった佐々木朗は「失投が多かった。いろいろ修正したい」とうつむくしかなかった。 　前夜は苦手のソフトバンクを撃破し、この日は「令和の怪物」を打ち崩した。５月は１１勝１４敗と乗り切れなかった中、再加速するには十分な２試合となった。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕２回、先制の二塁打を放つ巨人の増田陸＝３日、東京ドーム 〔写真説明〕３回、２ランを放つ巨人の岡本和＝３日、東京ドーム