足踏み続くＦ東京＝もどかしさにじむドロー―Ｊリーグ

　足踏みが続く。Ｆ東京は３試合連続のスコアレスドロー。ボールは持てたが、相手の危険な位置に進入する場面は少なかった。アルベル監督は「守備を固める相手をなかなか攻撃できなかった」と淡々と受け止めた。 　運にも見放された。後半８分に松木のパスを受けた永井がドリブルで持ち上がって右足を振ったがポストを直撃し、こぼれ球を拾ったディエゴオリベイラのシュートはクロスバーに嫌われた。決定機をふいにした。 　３戦続けて無失点と守備は安定しているだけに、もどかしさがにじむ。古巣名古屋との対決となった木本は「後ろと前の距離感を改善する必要があるが、もっとチャレンジしたい」。開幕当初の好調時に比べ、一発で裏を取るなどの大胆さが減ってきたと指摘する。 　昨季までの指揮官である長谷川監督を敵将に、攻撃が停滞した時間は短かった。「チャンスがある中で前線の僕たちが決められていない。責任を感じている」と永井。堅守速攻からボール保持を重視する戦術への転換はスムーズに進んでいる。最後の詰めにこだわる姿勢を強調した。　（了） 【時事通信社】 〔写真説明〕前半、ドリブルするＦ東京の永井（右）＝２０日、味スタ