阪神、投打で鬱憤晴らす＝西勇完封、佐藤輝１号―プロ野球

　開幕から９連敗で迎えた本拠地甲子園での今季初戦。阪神は投打で鬱憤（うっぷん）を晴らした。 　３日までの９試合で投手陣が１５本塁打されるなど打ち込まれたのがつまずきの要因だったが、この日の西勇は頼もしかった。スライダー、チェンジアップ、カーブなどさまざまな球種を低めに決めて無四球完封勝利。「何とか長いイニングを、という一心で投げた結果」と喜んだ。 　打線も一回から鮮やかな攻撃を見せた。先頭の近本が出塁すると、暴投で二進。２番中野が右前打を放ち、２人で先制点をもぎ取った。さらに１死後には主砲の佐藤輝が今季１号２ラン。佐藤輝は「個人的にもチーム的にもいいきっかけにしていきたい」。 　昨季は優勝したヤクルトとゲーム差なしの２位。今年の出遅れはあまりにも痛いが、矢野監督は「どこからでもスタートできると（監督就任後の）３年間言ってきた」。優勝を諦めるつもりはない。（了）【時事通信社】