村田諒太、接近戦に活路＝ＫＯ狙うゴロフキン―ボクシング世界戦

　世界ボクシング協会（ＷＢＡ）ミドル級スーパー王者の村田諒太（３６）＝帝拳＝と、国際ボクシング連盟（ＩＢＦ）同級王者のゲンナジー・ゴロフキン（３９）＝カザフスタン＝が対戦する王座統一戦は９日、さいたまスーパーアリーナで行われる。並外れたパンチ力にテクニックも兼ね備えた強敵ゴロフキンに対し、村田は得意の接近戦で強打を当てられるか。 　挑戦する立場の村田は、約２年４カ月ぶりの実戦となる。「１ラウンド目が勝負だと思っている。前に出てプレッシャーをかけられればチャンスはあるが、簡単にいなされたり、（相手の）ジャブで懐に入れなかったりしたらきつい」と厳しい戦いを覚悟している。弱点とされるボディーをしっかり攻めて勝機を見いだしたい。 　ゴロフキンは通算２１度の王座防衛回数を誇り、実力でも実績でも優位に立つ。ただ、今回は試合会場が拠点の米国から遠く、時差もある日本。さらに、試合の前日に４０歳の誕生日を迎えることも不安要素として指摘される。 　当のゴロフキンは、年齢を重ねても「１０年前と何も変わっていないと感じる」と自信は揺るがない。「できるだけ派手に勝つ」と、ＫＯでの決着を狙う。 　戦績は村田が１６勝（１３ＫＯ）２敗、ゴロフキンが４１勝（３６ＫＯ）１敗１分け。（了）【時事通信社】