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注目の「大谷ルール」=リアル二刀流で開幕へ―米大リーグ


 米大リーグは7日(日本時間8日)に開幕を迎える。労使協定をめぐるオーナー側と選手会側の交渉が難航した影響で、春季キャンプは約1カ月遅れの3月中旬に開始。シーズン開幕も当初の予定より1週間遅れとなったが、例年通りの162試合制で実施される。  新たに採用されるルールが複数ある中、注目は通称「大谷ルール」。今季から先発投手が指名打者(DH)を兼務することが可能になった。現時点で実際にルールを活用するのは、投打の二刀流で活躍するエンゼルスの大谷翔平選手だけと言われている。  例えば「1番DH」でスタメンに名を連ね、先発投手としてマウンドに上がることもできる。降板後はDHとして試合に出続けることが可能。昨年7月のオールスター戦では同様の特別ルールが適用され、先発した大谷は1回無失点で降板後も打席に立った。それをシーズンでも正式に認められた形だ。  大谷は新ルール導入で「より積極的に攻めていけると思う。(昨季までの)DHを解除する試合は、最低でも5~6回はしっかり投げないとチームとして厳しくなる。そういうプレッシャーはもちろんあった。まず一つ、そこがないというのが大きい」と説明。「たとえ自分が打たれても、その後の打席で取り返すチャンスがあるのは新鮮」と感じている。  今季はナ・リーグでもDH制が採用されるため、投手が打席に立つ機会はほとんどなくなり、シーズンを通じてバットを手にする「投手」は大谷くらいとなりそう。一方で、大谷が「野手」として守備に就く必要もなくなり、守る姿を見る機会は減る見込み。エンゼルスも歓迎する新ルールの下、新たなリアル二刀流を開幕戦から見られそうだ。 (ロサンゼルス時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕写真左:ブルワーズとのオープン戦で力投するエンゼルスの大谷=3月31日、アリゾナ州メリーベール 写真右:ドジャースとのオープン戦で、ソロ本塁打を放つエンゼルスの大谷=3日、アナハイム
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