フランスとブラジルが軸＝強豪分散、Ｃ組は激戦か―Ｗ杯サッカー抽選会

　連覇を狙うフランス、国際連盟ランキング１位に返り咲いたブラジルが優勝争いの軸になりそうだ。順当なら決勝まで対戦しない組み合わせ。両雄は１９９８年大会の決勝でも当たり、地元フランスが初優勝を果たした。頂点を懸けて再戦となれば注目が集まる。 　全体的には強豪が適度に分散。オランダの入ったＡ組、イングランドのいるＢ組、ブラジルのＧ組は２位争いが焦点。Ｄ組はフランスとデンマーク、Ｆ組はベルギーとクロアチアか。日本のＥ組はともに優勝経験のあるスペインとドイツの２強。日本は粘り強く勝ち点を拾って望みをつなぎたい。 　Ｃ組は激戦も予想される。メッシ率いるアルゼンチンにレバンドフスキ擁するポーランド。メキシコは７大会連続で決勝トーナメントに進んでおり、三つどもえの様相を呈している。Ｈ組のポルトガルは欧州予選でプレーオフに回るなど苦しんだが、エースのロナルドは健在。メッシらとともに集大成の舞台になる。 　６月にプレーオフで決まる３枠については未定だが、どのチームが勝ち上がったとしても大勢に影響はなさそう。Ａ組の開催国カタールは抽選結果に恵まれたが、他のアジア勢はそろって厳しいグループとなった。出場枠に悪影響を与えないよう、奮起が求められる。 　中東初のＷ杯は異例の１１月開幕。従来のように欧州リーグのシーズン終了後の開幕なら選手の休養を含めて準備期間を確保できたが、今回は中断から１週間程度で開幕を迎えることになる。狭い国土で移動などの負担は少ないだろうが、主力選手のコンディショニングが明暗を分けそうだ。（ドーハ時事）【時事通信社】