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苦境屈せず世界記録=己を磨き上げた加藤―スピードスケート


 競技人生のハイライトに、加藤は2005年11月のワールドカップ(W杯)ソルトレークシティー大会を挙げた。500メートルで当時の世界新記録をマーク。レースで鮮明に覚えているのは持ち味でもあるカーブの局面だ。「最後のカーブはスピードが出過ぎて、このままで大丈夫かなと思ったな」。誇らしげに振り返った。  スケートが盛んとは言えない山形で6歳から競技を始め、山形中央高で基礎を磨いた。高校3年でW杯デビュー。身長165センチと「ロケットスタート」で鳴らした清水宏保よりも線が細かったが、海外勢とも渡り合った。  体格や競技環境に恵まれない苦境に屈しなかった。それは「氷を捉える感覚をいかに鋭く磨けるか」ということを考え抜いたからこそ。独特のピッチの速い滑走技術は「どうやったら効率の良い滑りをできるか」を突き詰めた結果、手に入れた努力の結晶だった。  ライバル長島圭一郎が引退した後も日本男子短距離界を引っ張った。自身は手に届かなかった五輪金メダルの夢は、高校の後輩にあたる森重航(専大)らに託す。「次の主役が自分たちなりに考えて新しい時代をつくってほしい」(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕引退の記者会見をするスピードスケートの加藤条治=29日午後、東京都新宿区
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