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完成度でつかんだ栄冠=坂本、今後は4回転も―世界フィギュア


 【モンペリエ(フランス)時事】フィギュアスケート世界選手権(フランス・モンペリエ)の女子で、北京五輪銅メダルの坂本花織(シスメックス)が初優勝を遂げた。日本女子の制覇は2014年大会の浅田真央以来となり、6人目で9度目。「今後、もしつらいことがあっても、この結果が重荷ではなく後押ししてくれたらいい」。21歳はさらに向上心を高めた。  4回転などの大技ジャンプがなくても、完成度や技術で勝負する坂本の真骨頂だった。ショートプログラム(SP)に続き、25日のフリーでも自己ベストを更新。各要素の出来栄え点(GOE)で大きな加点が付き、出色の躍動感やエッジワークで、演技構成点はSP、フリーとも5項目全て9点台を並べた。  世界女王を目標にはしていたが「大技を跳べてからかなと思っていた」と率直に言った。合計236.09点は世界歴代6位。上には4回転ジャンプやトリプルアクセル(3回転半)を駆使するロシア勢が居並ぶ。今大会はその面々が同国によるウクライナ侵攻の影響で除外され、坂本は「今後こういうチャンスはない」とも思ったという。  北京五輪後に習得の意欲を口にした4回転について、改めて「挑戦したい」。けがのリスクがあり一層の体力も必要になるが、物にできれば真っ向からロシア勢に対抗できる存在となれる。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕女子フリーの演技後、拳を振り下ろして喜ぶ坂本花織=25日、フランス・モンペリエ(ロイター時事) 〔写真説明〕世界選手権で優勝し、日の丸を手に笑顔を見せる坂本花織=25日、フランス・モンペリエ(ロイター時事)
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