大谷、開幕戦で「二刀流」も＝監督、代理人は大役に期待―米大リーグ

　投打での調整が必要なエンゼルスの大谷は、全体練習から離れて個人で練習する時間がある。２５日午前９時すぎ。一人で黙々とトレーニングをする大谷に、マドン監督がゆっくりと歩み寄った。そして、今年の開幕投手に指名した。 　「あまり表情には出さなかった。喜んでいたと思うが、冷静に受け止めていた」と指揮官。メジャー５年目を迎える大谷の成長について「直球の制球が安定した。それによって変化球も効果的になった」と分析。大役を任せる決断をした。 　今季から先発投手と指名打者を兼務できる「大谷ルール」が大リーグで採用される見込み。開幕戦で打席に立つ可能性について聞かれたマドン監督は「もちろん」と答えた。 　キャンプ地を訪れた代理人のネズ・バレロ氏も「大谷ルール」について「翔平にとって、チームにとってアドバンテージになる」と歓迎。投打での活躍に期待を込めた。 　大谷はホワイトソックスとのオープン戦先発を翌日に控え、ブルペンで１１球を投げるなどして準備した。その次は４月１日のレッズ戦で最後の調整登板をする予定。そして、中５日で注目の開幕戦を迎える。（テンピ時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕ブルペンで投球練習するエンゼルスの大谷＝２５日、アリゾナ州テンピ