ヤクルト、王者の底力＝若手が口火、応えた山田―プロ野球

　ヤクルトが開幕戦から底力を見せた。四回を終えて１―８と大量リードを奪われたが、昨季１２球団トップの得点力を誇った打線の本領発揮はここからだった。 　口火を切ったのは、六回の長岡。２死一塁から二塁打で１点を返すと、七回は代打浜田がソロ。八回にサンタナの２ランなどで一挙４点を奪い、九回には山田のソロに、サンタナが２ラン。４イニングで９点を奪う、見事な逆転勝ちだった。同点アーチの山田は「ホームランになるとは思わなかった。チームの勢いのおかげ」と胸を張った。 　試合前には、どんな展開でも諦めないという心構えを共有した。若手の長岡、浜田が思いをバットで示し、主力の山田らも応えた。昨季は開幕３連敗を喫した阪神への雪辱を果たしての好発進。高津監督は「最後まで何があるか分からないのが野球。ひっくり返したのはみんなが頑張った成果」と誇らしげだった。（了）【時事通信社】