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不在ロシア「二流大会」と皮肉=世界フィギュア23日開幕


 フィギュアスケートの世界選手権が23日にフランス・モンペリエで開幕する。ウクライナへの軍事侵攻を受けて、国際スケート連盟(ISU)がロシアとベラルーシの選手を国際大会から除外。強豪のロシア勢が不在となり、複雑な見方も入り交じる大会となる。  ロシア勢は組織的なドーピングにより北京五輪に個人資格で臨み、団体で1位。個人種目は女子で金と銀、ペアで銀と銅、アイスダンスで銀と5個のメダルを獲得した。  団体の後、女子のカミラ・ワリエワが昨年12月のドーピング検査で陽性反応を示したことが発覚して騒動となったが、成績だけを見れば世界随一のフィギュア大国。多くのスポーツでロシア勢不在による大会のレベル低下が懸念されているが、最も顕著に表れそうなのがフィギュアと言える。  昨年の世界選手権でロシア勢は男子を除く3種目で頂点に立ち、女子は表彰台を独占。ロシアのあるスポーツメディアは「ISUの政治的決定により、フィギュアは多くを失う」と論じ、女子については今年の世界選手権を「二流大会」と皮肉った。ロシア連盟は世界選手権と同時期に国内大会を開くという。  男子は羽生結弦(ANA)、北京五輪金のネーサン・チェン(米国)がけがのため欠場。中国勢は北京五輪金のペアを含む全種目でエントリーしなかった。大会の格を疑問視する声があっても、出場する選手に落ち度はない。「世界一」を争う舞台にふさわしい、熱のこもった演技を見せられるか。(時事)【時事通信社】
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