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切り札携え決戦へ=苦手敵地で勝利を―サッカー日本代表


 ホームで連勝した1、2月の招集メンバーより4人多い27人。新型コロナウイルスの影響への考慮もあるが、選手起用で選択肢を多く持ってオーストラリアとの決戦に臨みたいという森保監督の意図だろう。  豪州は4大会連続で顔を合わせる宿敵。昨年10月のホームの対戦はシステム変更が当たり、2―1で勝利。日本はそこから5連勝と勢いに乗った。だが過去3大会、敵地では2分け1敗。「相手も分析して、より多くのオプションを持って臨んでくる」。監督も警戒する中で、前回はメンバー外の三笘や旗手、前田は相手にとって未知に近い存在。攻撃の切り札として期待できる。  歴戦の吉田の復帰は、精神面も含めて頼もしい。冨安を引き続き欠くものの、谷口、板倉が代役として遜色ない。南半球までの欧州組の移動は負担が大きいが、欧州組が主体の豪州と条件はほぼ同じ。今回は国内組が通常より1日早い試合4日前に現地入りする予定で、戦列復帰直後の大迫や長友が、その時間を調整に使えるのは貴重だ。  前回は豪州にホームで勝ってW杯出場を決めた。負ければ、最終戦を残して勝ち点で並ばれるが、「既に重圧を乗り越えてやってきた。自信を持って勝利することを考えていく」。崖っぷちからはい上がってきた指揮官は、どっしりと構える。(了)【時事通信社】
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