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旧ユーゴの悪夢、再び=オシムさんの願い届かず―サッカー


 ロシアのウクライナ侵攻を受け、スポーツ界でロシア勢を排除する動きが急速に広まる中、サッカーでも重い判断が下された。国際連盟(FIFA)と欧州連盟(UEFA)は2月28日、同国の代表とクラブチームの主催大会出場を停止すると発表。同27日に、いったんはロシア・サッカー連合名義での出場を容認したことなどで批判を浴び、方針を急転換した。  ロシアをめぐっては、今月のワールドカップ(W杯)カタール大会欧州予選プレーオフで対戦するポーランドなどが試合拒否を表明していた。現状、本大会出場の道は断たれた。  過去にも政治の波に翻弄(ほんろう)された例として、元日本代表監督のオシムさん、Jリーグの名古屋で活躍し、現在はセルビア代表監督のストイコビッチ氏が思い浮かぶ。1990年W杯で8強入りした旧ユーゴスラビアはセルビアの他民族に対する「民族浄化」を理由に92年に国際試合から締め出された。  当時のユーゴを率いたオシムさんは内戦に心を痛め、92年の欧州選手権前に辞任。優勝候補だったチームは開催地スウェーデン到着後に通告を受け、送り返された。大会は代わって出場したデンマークが制する皮肉。後年、オシムさんは「政治がスポーツに悪影響を及ぼさないことを強く願う」と訴えた。  ストイコビッチ氏は選手としてピークを迎えるはずだった舞台に立てず、94年W杯も出場できなかった。今回も選手が政治の「犠牲者」になる。ロシア代表FWスモロフらはプーチン大統領の横暴を非難し、戦争反対を表明した。  UEFAは欧州チャンピオンズリーグ(CL)の大口スポンサーであるロシアのエネルギー大手ガスプロムとの契約を解消。2018年W杯の開催国でもあるロシアマネーの恩恵を受けられなくなる可能性もあるが、制裁に踏み切った。活躍の場を理不尽に奪われる選手の苦悩は計り知れないが、国際世論にはあらがえなかった。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕サッカー元日本代表監督のオシムさん=2006年7月、東京都内のホテル 〔写真説明〕サッカーW杯フランス大会のドイツ戦でゴールを決めるユーゴスラビア(当時)のストイコビッチ氏(手前奥右)=1998年6月21日、フランス・ランス(AFP時事)
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