佐々木朗、試運転で圧倒＝自己最速１６３キロ―プロ野球・ロッテ

　３年目のシーズンに向け、ロッテの佐々木朗が上々の滑り出しを見せた。今季初の実戦登板となった日本ハムとの練習試合に先発し、２回２安打無失点。試運転段階ながら、岩手・大船渡高時代に出した自己最速の１６３キロもマークして打者を圧倒。「しっかりいいボールを投げられたし、無事に２回を投げ切れてよかった」と振り返った。 　この日のテーマは「ストライク先行で四球を出さないこと」。いきなり先頭打者のバットをへし折るなど、直球でどんどん押した。無四球で終えられたことも手応えを深めた。 　１６０キロ前後を連発した球場表示は、本人の思った以上だったようだが「細かいところはあまり気にせずに、自分の感覚をしっかり磨いていければ」。冷静に仕上げに入っていく今後を見据えた。 　昨季プロ初勝利を含む３勝を挙げ、大器の片りんを見せた。順調に調整を重ねれば、開幕投手の可能性もある。井口監督は２番手で登板した小島も含め、「まだ開幕まで１カ月以上ある。しっかり調整して、２人ともそのポジションを狙ってほしい」。相乗効果にも期待を寄せた。（名護）【時事通信社】