河辺、振るわず涙〔五輪・フィギュア〕

　１７歳の河辺にとって初の五輪は苦い結果となった。ＳＰは１５位。フリーでは失うものがなかったはずだが、「ずっとそわそわしていて、ジャンプの悪い癖が全て出てしまった」。独特の緊張感に襲われ、多くの名選手を指導してきた浜田美栄コーチが「度胸はいい」と認める思い切りのよさは影を潜めた。 　冒頭のトリプルアクセル（３回転半ジャンプ）はＳＰに続いて決められず、その後は転倒が続いた。フリーの自己ベストを３０点近くも下回り、「こういう演技になってしまったのがすごく申し訳ない。今までで一番悔しい試合になってしまった」と涙声で語った。 　４回転の習得にも意欲的で、まだ飛躍する可能性を秘めている。「４年後は上位を目指せる選手になって出場したい」と懸命に前を向いた。（時事） 【時事通信社】 〔写真説明〕フィギュアスケート女子フリーで演技する河辺愛菜＝１７日、北京 〔写真説明〕フィギュアスケート女子フリー。転倒する河辺愛菜＝１７日、北京