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攻めの姿勢に悔いなし=小山、紙一重のミスに泣く―男子回転〔五輪・アルペン〕


 ぎりぎりまで攻めた結果だった。1回目を快調に滑っていた小山は中盤、ペースを上げようとしたところで旗門をまたいでしまった。30秒ほどで幕を閉じた初めての五輪。「決して守って(コース)アウトしたわけではない。引きずるような悔しさは残らなかった」と言い切った。  上位30人のみが2回目に進むワールドカップ(W杯)とは異なり、五輪では完走さえすれば2度滑れるものの、「結果にこだわることが大事。攻めなければ何も始まらない」。紙一重のミスに泣いたのは、傾斜が変わって旗門が細かく設置されたポイントの手前。少しでもタイムを縮めようとした積極策で、思わぬ落とし穴にはまった。  アルペンの日本勢は、1956年コルティナダンペッツォ五輪で猪谷千春が銀メダルを獲得した後、世界の壁にはね返され続けてきた。そんな中、昨年12月のW杯で8位に入り、男子ではただ一人、代表に選ばれた。成長を実感して臨んだが、「世界一はまだまだ遠い」と思い知らされた。  憧れ続けていた湯浅直樹が今季限りで引退。2006年トリノ五輪で7位に入賞したかつての第一人者と自身を比べ、「まだ足りない部分がたくさんある」と痛感。後継者にはなれていないという思いが込み上げてくる。  23歳の若武者は「4年後は間違いなく年齢的にはピーク」と力を込める。屈強な欧州勢との体格差や練習環境の違いなど、乗り越えるべき壁が多いのは確かだが、「メダルは小さい頃からの夢。しっかり頑張りたい」。厳しい戦いを覚悟し、さらなる鍛錬を誓った。(時事) 【時事通信社】
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