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ペアはアクロバチック、表現力のアイスダンス=フィギュアスケート―ニュースを探るQ&A


 フィギュアスケートで日本はペア、アイスダンスのレベルが上がり、団体初メダルへカギを握るとみられている。どちらも男女2人が組む種目だが、それぞれ独自の魅力がある。  ―2種目の違いは何。  最も分かりやすいのはジャンプ。アイスダンスは1回転半以上が禁止される一方、ペアは2人が息を合わせるジャンプや、男子が女子を投げるスロージャンプが含まれる。また、アイスダンスの前半はショートプログラムではなくリズムダンスといい、シーズンごとにテーマとリズムが指定される。  ―ペアの魅力は。  スロージャンプに代表されるようにアクロバチックな技が多い。どちらも男子が女子を持ち上げるリフトはあるが、ペアでは男子が頭上に女子を投げて回転させるツイストリフトなど、ダイナミックさが目立つ。  ―アイスダンスは。  高い表現力やスケーティング技術が必要。基本的に互いの手が届く距離で滑り「氷上の社交ダンス」と呼ばれる。使われる曲はクラシックからロック、ヒップホップまで多岐にわたる。多回転の片足ターンで2人の動きを合わせるツイズルなどは同調性が求められる。  ―日本勢の実績は。  五輪ではペアもアイスダンスも入賞がない。国内ではシングルに比べて練習環境に恵まれず、特にペアは指導者も不足している現状がある。有力選手は米国やカナダを拠点に活動するケースが多い。  ―北京五輪の日本代表は1組ずつ。  ペアの三浦璃来、木原龍一組(木下グループ)はカナダを拠点に力を付け、今季のグランプリ(GP)シリーズ2戦で2位と3位に入り、中止となったものの成績上位6組によるファイナルの出場権を得た。GPシリーズの表彰台もファイナル進出も、日本人同士のペアでは初めてだった。  ―アイスダンスの代表は。  夫婦でもある小松原美里、小松原尊組(倉敷ク)。昨年12月の全日本選手権では4連覇を遂げた。尊は米国出身で、2020年秋に日本国籍を取得した。今季は、男子で10年バンクーバー五輪銅メダルの高橋大輔と村元哉中(ともに関大ク)のコンビが急成長し、激しい代表争いの中で小松原組も実力を高めた。(了)【時事通信社】
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